ホンダ PCX150 vs PCX160:サイズ・重量・スペック徹底比較
ホンダの人気スクーター「PCX150」と、その後継モデル「PCX160」。どちらも街乗りからツーリングまで幅広く活躍するバイクですが、サイズや重量、特徴や燃費など性能の違いを詳しく比較しながら、それぞれの魅力を掘り下げてみましょう。
PCX150
- エンジン: 149.3ccの単気筒エンジンを搭載しています。
- 最大出力: 約13.3馬力。
- トランスミッション: Vベルト式無段変速。
- 燃費: 約52 km/L(定格条件下での燃費)。
- 最高速度: 約100 km/h。
- 重量: 約130 kg。
PCX150は、都市部での使いやすさと燃費の良さで人気があります。エンジンの出力は十分で、街中の移動や長距離移動にも対応可能です。
PCX160
- エンジン: 156.9ccの単気筒エンジンを搭載しています。
- 最大出力: 約15.5馬力。
- トランスミッション: Vベルト式無段変速。
- 燃費: 約46.5 km/L(定格条件下での燃費)。
- 最高速度: 約105 km/h。
- 重量: 約130 kg。
PCX160は、PCX150よりも若干エンジンが大きく、出力と最高速度が向上しています。これにより、加速性能や高速道路での走行も快適に行えます。
比較
- エンジンサイズと出力: PCX160のエンジンはわずかに大きく、出力もPCX150より高い。
- 最高速度: PCX160の最高速度はPCX150よりも若干高い。
- 燃費: PCX160約46.5 km/L、PCX150約52 km/Lという高燃費を誇りますが、PCX150のほうがやや効率が良いかもしれません。
- 価格: 地域やディーラーによって異なりますが、一般的にPCX160は若干高価です。
どちらのモデルもホンダの品質と信頼性があり、快適な都市移動に適しています。個人の好みや使用シーンに応じて、最適なモデルを選ぶことが重要ですね。
PCX150、PCX160の型式と特徴
PCX150とPCX160の型式について、それぞれの違いを詳しく説明します。ホンダのPCXシリーズは、モデルごとに型式が異なり、それによってエンジンや装備の変更点が分かります。
PCX150の型式と特徴
PCX150は、発売時期によって以下の型式が存在します。
1. KF12型(2012年~2014年)
- エンジン: eSP(enhanced Smart Power)搭載の149cc SOHC単気筒
- 燃費: 約52.9 km/L(WMTCモード)
- 特徴:
- PCX125(JF28型)のボディをそのまま使用
- 燃費性能向上のためアイドリングストップ機能を搭載
- フロントブレーキにディスクブレーキ採用、リアはドラムブレーキ
2. KF18型(2014年~2018年)
- エンジン: 149cc SOHC単気筒(KF12型と同じ)
- 燃費: 約52.0 km/L(WMTCモード)
- 特徴:
- LEDヘッドライトを新採用
- メーター周りをデジタル表示に変更
- フューエルリッド&シートオープナーをワンプッシュ式に
- 14インチホイールを採用し、乗り心地を向上
3. KF30型(2018年~2021年)
- エンジン: 149cc SOHC単気筒(新型eSPエンジン)
- 燃費: 約53.3 km/L(WMTCモード)
- 特徴:
- エンジンの出力向上(13.6 PS → 14.2 PS)
- ABS(フロントのみ)搭載モデル登場
- 車体デザインがより流線型に
- スマートキー(Honda SMART Key)採用
PCX160の型式と特徴
PCX160はPCX150の後継モデルとして登場し、排気量が引き上げられました。
1. KF47型(2021年~現在)
- エンジン: 156.9cc SOHC単気筒(新型eSP+エンジン)
- 燃費: 約46.5 km/L(WMTCモード)
- 特徴:
- 排気量を拡大し、出力が15.8 PSに向上
- 燃費性能は若干低下
- Honda Selectable Torque Control(HSTC:トラクションコントロール)搭載
- フロント・リアともにディスクブレーキ採用
- リアサスペンションの改良で乗り心地向上
PCX150とPCX160の型式比較表
モデル | 型式 | 排気量 | 出力(PS) | 燃費(WMTC) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
PCX150 | KF12 | 149cc | 13.6 | 52.9 km/L | 初代PCX150。アイドリングストップ機能搭載 |
PCX150 | KF18 | 149cc | 13.6 | 52.0 km/L | LEDヘッドライト採用、メーターパネル刷新 |
PCX150 | KF30 | 149cc | 14.2 | 53.3 km/L | スマートキー搭載、ABSモデル登場 |
PCX160 | KF47 | 156.9cc | 15.8 | 46.5 km/L | HSTC(トラクションコントロール)搭載、前後ディスクブレーキ |
PCX150とPCX160の基本スペック比較表
項目 | PCX150(KF30) | PCX160(KF47) |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 1,923mm × 745mm × 1,107mm | 1,935mm × 740mm × 1,105mm |
ホイールベース | 1,313mm | 1,315mm |
最低地上高 | 137mm | 134mm |
シート高 | 764mm | 764mm |
車両重量 | 131kg | 132kg |
エンジン | 149cc 水冷 4ストローク SOHC 単気筒(eSP) | 156.9cc 水冷 4ストローク SOHC 単気筒(eSP+) |
最高出力 | 14.2 PS / 8,500 rpm | 15.8 PS / 8,500 rpm |
最大トルク | 13.6 Nm / 6,500 rpm | 15.0 Nm / 6,500 rpm |
燃料タンク容量 | 8.0L | 8.1L |
WMTCモード燃費 | 53.3 km/L | 46.5 km/L |
ブレーキ(前) | ディスク(ABSあり) | ディスク(ABSあり) |
ブレーキ(後) | ドラム | ディスク |
タイヤサイズ(前後) | 100/80-14 / 120/70-14 | 110/70-14 / 130/70-13 |
トラクションコントロール(HSTC) | なし | あり |
スマートキー | あり | あり |
PCX150とPCX160の違いを詳しく解説!
① サイズと重量:PCX160が少し大きく、安定性アップ
PCX150とPCX160の全長・全幅はほぼ同じですが、PCX160の方が わずかに長く、幅が5mm狭くなっている のが特徴です。ホイールベースも2mm延長されており、直進安定性が向上しています。
また、最低地上高はPCX160の方が3mm低くなっていますが、これはエンジンやフレームの変更によるもの。重量は1kg増加していますが、これは新しいリアディスクブレーキやHSTC(トラクションコントロール)を搭載した影響です。
✔️ PCX160の方が重量感が増し、高速走行時の安定感が向上!
② エンジン性能:PCX160はよりパワフルな走りに!
PCX150のエンジンは 149ccの「eSP」エンジン ですが、PCX160では 156.9ccの「eSP+」エンジン に進化しました。これにより、最高出力は 14.2PS → 15.8PS に、最大トルクも 13.6Nm → 15.0Nm に向上!
この差により、PCX160は 加速がスムーズで、高速道路の合流や坂道でもパワー不足を感じにくい というメリットがあります。
✔️ PCX160の方がより余裕のある走りができる!
③ 燃費:PCX150の方が若干良い!
燃費性能は、PCX150(KF30)が 53.3km/L、PCX160(KF47)が 46.5km/L となっており、PCX150の方が 約6.8km/L良い 計算になります。
これは、PCX160の排気量アップとパワー向上に伴う燃費の低下が影響しています。ただし、どちらも 満タン(約8L)で300km以上走行可能 なので、通勤・ツーリングでも安心ですね。
✔️ 燃費を重視するならPCX150!パワーを求めるならPCX160!
④ ブレーキと安全装備:PCX160は前後ディスクブレーキ+HSTC搭載
PCX150のリアブレーキは ドラム式 ですが、PCX160では 前後ともにディスクブレーキ になり、制動力が向上しました。さらに、PCX160には HSTC(Honda Selectable Torque Control) が搭載され、スリップを防ぐ安全性能も強化されています。
✔️ PCX160の方がブレーキ性能が向上し、安全性が高い!
どっちを選ぶべき?用途別おすすめモデル
こんな人にはPCX150がおすすめ! | こんな人にはPCX160がおすすめ! |
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✔️ とにかく燃費が良いバイクが欲しい! | ✔️ パワフルな走りで高速道路も余裕を持ちたい! |
✔️ 街乗りメインでコストパフォーマンス重視! | ✔️ 長距離ツーリングでも快適に走りたい! |
✔️ 中古車でコスパの良い車両を探している! | ✔️ ブレーキ性能や安全性も重視したい! |
👉 燃費やコストを重視するならPCX150!
👉 走行性能や安全性を求めるならPCX160!
まとめ:PCX150とPCX160、どっちがベスト?
PCX150とPCX160は、どちらも 街乗り・ツーリングに最適なスクーター ですが、次のように選ぶと後悔しにくいでしょう。
✅ 燃費重視&コスパ派 → PCX150(KF30)
✅ パワー&安全性重視 → PCX160(KF47)
PCX150とPCX160を選ぶ際は、「燃費を重視するか」「走行性能を求めるか」がポイントになりますね。
- PCX150は KF12 → KF18 → KF30 と進化し、燃費や装備が向上
- PCX160(KF47)は 排気量拡大・出力向上・安全性向上(HSTC搭載)
- PCX160の方がパワーがあり、高速走行にも適しているが、燃費はやや落ちる
PCX160はPCX150の進化版とも言えるモデルですが、燃費が若干落ちる点には注意が必要です。とはいえ、前後ディスクブレーキやトラクションコントロールなど、安全性が向上しているので、快適な走行を求めるならPCX160がベストチョイス!
あなたのバイクライフに合った1台を選んで、快適なスクーターライフを楽しみましょう!🏍💨
